ゲームの準備段階で、各プレイヤーは32枚のユニットカードから複数枚を選んでプレイヤーごとのパーティーを組みます。
準備ですがこのゲームの真骨頂でもあります。
ユニットには固有の攻撃力の他に様々な能力を持っています。
敵に直接ダメージを与えたり、回復したり、カードを引いたり、他のプレイヤーと手札を交換できる能力などもあります。
これらの能力を活かして仲間と供に敵を撃破していきましょう。
ユニットにはそれぞれコストが設定されており、プレイ人数に応じて決められた最大コスト以内であれば、どのような組み合わせでもパーティーが組めます。
ゲームごとに、自分ごとに、お気に入りのパーティーを組んでゲームに挑んでください。
パーティーを結成したら、ゲーム開始です。
回路カードという、「色」と「数字」が描かれたカードを手札として持ち、プレイしていきます。
ゲームの基本部分はUNOベースで、場のカードと「色が同じ」か「数字が同じ」カードをプレイしていきます。
ここら辺りのルールは、UNOをご存知なら理解しやすいと思います。
また、同じ数字のカードならセットでプレイできます。
右図の一番右端の例では、
場の [緑2] に対し [緑3][赤3][青3]
と、緑の色繋がりから同じ数字「3」のカードを3枚セットでプレイています。
このようにカードをプレイしていく訳ですが、それはこのゲームの一側面でしかありません。
精霊回路ドライヴのゲーム目的は敵を倒すことにあります。
「UNOをしながら敵を倒す?」
初めて聞くとサッパリ意味が分からないですね……。
このゲームには“敵”が存在います。プレイヤーが協力して倒すべき敵が。
ではどう倒すのか?
先ほどのUNO的なカードプレイが鍵になります。
例えば右図のように、場に【緑2】のカードをプレイすると、自分のパーティーにいる、【緑のユニット】が敵を攻撃します。
一方、緑でない黄色のユニットは今回攻撃できません。
つまり
「プレイしたカードの色と同じ色の、自分のユニットが攻撃」
します。
カードのプレイは、攻撃のトリガーとなる重要な手段なのです。
さらに、前項の例のように「同じ数字をセットでプレイ」すると攻撃はより強力になります。
セットでプレイすることで複数の色のカードがプレイできれば、含まれる色のユニット全てが攻撃できます。
そして同じ色のカードを複数枚プレイできれば、その色のユニットはその枚数分だけ攻撃力が倍になります。
セットのプレイは手札の消耗が激しいですが非常に強力なので、同じ数字を手札に温存してここぞというときに使ってください。
ゲームの大まかな流れはこんな感じです。
カードをプレイし、各プレイヤーはユニットで攻撃をしていく。 これが精霊回路ドライヴです。
回路カードのプレイは、攻撃のトリガー以外にもう一つ重要な要素があります。
それが【魔力】です。
カードの数字の下にある【★アイコン】、これがこのカードをプレイしたときに得られる【魔力】を表しています。
例えば、右図の【3】のカードをプレイすると、★が2つあるので魔力を2つ得られます。
(ゲーム内で魔力は半透明チップを使います。これを魔力チップと呼びます)
また、敵を撃破したときにも魔力は獲得できます。
では、この【魔力】を手に入れてどうするのか?
主に書きの2通りの使い道があります。
・ユニットの能力を使う
・ユニットのレベルを上げる
どちらも味方の精霊ユニットに大きく関係しています。
ではそれぞれ見ていきましょう。
ゲームの最初に選び精霊ユニットたち。
これらは回路カードプレイ時に敵に攻撃を行うことは説明しましたが、 攻撃だけでなく、プレイヤーの助けとなる様々な能力を持っています。
その能力を使うために、【魔力】が必要になります。
例えば火属性(赤)のユニット「ルー」は
「3★:このユニットの攻撃力と同じ分のダメージを与える」
という能力を持っています。
これは
「魔力を3つ消費して、このカードの攻撃力と同じ分のダメージを敵に与える」
というダメージ系の能力です。
カードをプレイしなくても魔力3を消費すれば1回攻撃できるような感じですね。
この「ルー」のように、火属性(赤)のユニットはダメージ系能力のユニットが多く、敵を撃破するのに向いています。
攻撃力も高いので、できるだけ毎回攻撃できるよう手札に赤のカードが欲しいところです。
水属性(青)のユニット「ケルピー」は
「2★:[捨て札]から1枚引く」
というシンプルな能力です。
通常のUNOのように手札を無くすのが目的ではなく、むしろ手札が増えると攻撃機会が増えて有利になるゲームなので、どんなパーティーでも活躍できる能力です。
この「ケルピー」のように、水属性(青)のユニットはカードを引く能力のユニットが多く、手札を消耗して息切れすることが少なくなり、安定感が増します。
ちなみに「山札から引く」のでなく「捨て札から引く」というのは少し独特です。
この精霊回路ドライヴでは、山札=HPなので(後述)、「[捨て札]からカードを引く」というのは山札(HP)を削るデメリットがなく、より有用といえます。
この他に、地属性(緑)のユニットは回復系の能力のユニットが多く、
風属性(黄)のユニットは手札交換やレベルアップなどさまざまなサポート系能力のユニットが多いのが特徴です。
このように、精霊ユニットは地火風水の四属性からなり、それぞれの属性ごとに特徴があります。
そしてそれぞれ回路カードの4色に対応しています。
4属性全てのユニットを含むパーティーを組めば、どの色の回路カードをプレイしても攻撃できるユニットがいて無駄が少ないですが、ダメージ自体は小さくなりがちです、
例えば火属性ユニットだけのパーティーを組めば、赤のカードをプレイできないと攻撃が発生しないため、他プレイヤーから手札交換などの支援などが必要になりますが、攻撃できればパーティー全体が攻撃できるので非常に高いダメージが出せます。
ユニットの選択、パーティーの組み方に絶対な正解はありません。
お気に入りのユニットを見つけ、あなただけのパーティーを組んでみてください。
精霊ユニットにはレベルの概念があります。
ユニットがレベルアップすることで、強くなったりボーナスを得られたりします。
各ユニットカードの下側がレベル表になっています。
では先ほどの「ルー」を例に見てみましょう。
レベル表は縦に3段になっていて、一番上がレベルの数値を表しています。
ここに凸型マーカーを置いてレベルを管理します。
レベルは最大5段階です。(ユニットによっては5未満もあります)
レベル表の2段目は攻撃力(Atk)、3段目はレベルアップ時のボーナス(Bonus)を表しています。
2段目の攻撃力は、攻撃時に敵に与えるダメージになります。
「ルー」の例で見ると
レベルが 1→2 にあがると、それに伴って
攻撃力が 4→5 になります。
(ユニットやレベルによって攻撃力が据え置きのこともあります)
3段目のマークはレベルアップボーナスを表し、そのレベルに上がったときに得られるボーナス効果です。
このボーナスにはカードマークとハートマークの2種類があり、
カードのマークの場合は、[捨て札]から1枚カードを引けます。
ハードのマークの場合は、ハートマーク内の数字の枚数分、[捨て札]から[山札]にカードを戻します。
(精霊回路ドライヴでは、山札=HPなので、[捨て札]から[山札]にカードを戻すというのは実質的にHP回復になります(後述))
このように、レベルアップすることで、攻撃力を上げると共にお得な効果を受けることができるのです。
レベルアップするには2つの方法があります。
・数字「1」のカードをプレイする
・魔力を3つ消費する
・数字「1」のカードをプレイする
数字「1」のカードには、★アイコンがなく魔力は得られませんが、代わりにレベルアップのアイコンがあります。
「1」のカードをプレイすると、そのカードの色と同じ色の自分のパーティーのユニット全てのレベルが1上がります。
・魔力を3つ消費する
能力を使うのと同じ魔力チップを3つ消費すると、自分のパーティーの任意のユニット1体のレベルを1上げられます。
レベルアップはゲームの攻略に必須ではないですが、その恩恵は大きく、ゲーム中は大きな助けになることでしょう。
能力を使うのと同じく魔力を消費しますが、余裕があればレベルアップをして戦力を増強してください。
これまでの説明で幾度となく存在が語られる敵。
奴らは常にプレイヤーの前に立ちはだかり、強力な攻撃を繰り出してきます。
この敵たちを倒していくことがプレイヤーの目的です。
ということで敵ユニットの例を。
HPは敵の体力です。その数値分ダメージを与えればその敵を撃破できます。
Atk敵の攻撃力です。プレイヤーが受けるダメージになります。
プレイヤーがダメージを受けると、その数値分、山札が減っていきます。
つまり、【プレイヤー側のHP】 = 【山札】の量 になります。
山札はプレイヤーで共有しているので、協力型というのは単に敵を共同で倒すというだけでなく、
山札というHPを共有する完全な運命共同体なのです。
その山札を敵は攻撃し、どんどん捨て札にしてくるのです。
上のグレンデルの例では、HP18で、攻撃力が2。毎手番に山札を2枚ずつ捨て札にしてきます。
さらに、「3★:4ダメージ」とありますが、これは
「毎回攻撃ごとに★(魔力)を溜め込み、3つ溜まると4ダメージの強い攻撃をしてくる」
という能力です。
強い敵にはだいたいこういった数ターンで発動する強攻撃があります。あまり強攻撃を受け過ぎると山札がすぐ無くなってしまうので、出来るだけ手早く倒したいですね。
といっても、敵は倒せばまた次が湧いて出てきます。
プレイヤーがボスを倒すか倒されるか、それまで戦いは続くのです。
プレイヤー側のHP(山札)が一度全て無くなったとき、プレイヤーの前にボスが立ち塞がり、
このゲームのクライマックス、ボスバトルに突入します。
ボスバトルでは、捨て札以外のカード(プレイできたカード、残った手札など)を山札として再利用します。
つまり、ボス戦までの捨て札=既にHPが削られた状態と言えます。
なので、ボス戦までは捨て札を極力減らし(回復し)、カードをプレイしていきましょう。
ボスは数種類からランダムで選ばれます。
いずれも多量のHPを持ち、超強力な攻撃で襲ってきます。
プレイヤーの山札(HP)は物凄い勢いで削られてしまうので、持てる力を合わせて短期決戦で撃破してください。
ボスを倒せばプレイヤー側の勝利。
倒せず山札が先に尽きてしまうとプレイヤー側の敗北になります。
ゲームの概要は以上です。
回路カードのプレイと攻撃、魔力による能力運用とレベルアップ。
ゲームのルール自体は、分かってしまえばそう難しくはありません。
そしてプレイヤーの力となる数多の精霊たちの様々な能力のシナジーが、きっとあなたを精霊回路ドライヴの深淵へといざなうでしょう。