日別アーカイブ: 2012年7月16日

愕然性迷走アーサー

短時間でちょっとした息抜きと現実逃避ができる
Androidのゲームないかなということで、
メインの脚本、イラストが禁書関連のメジャーコンビということで
弱酸性ミリオンアーサーに至ったわけですが、
やり始めて1ヶ月、いろいろ困ったことになりまして。


まず時間。
妖精が敵として出現するんですが、これが2時間で逃亡していきます。
倒せば報酬を落とすのでぜひ逃げられる前に倒したいところだけど、
Lvが高い妖精になってくると1回の戦闘でHPを削りきれなくなってくる。
そこで2時間の猶予が活きてて、その間に自分の回復を待ったり、
フレンド(以下フレ)の援護攻撃で倒す、というのがデフォルト。
フレは援護攻撃をすることで報酬のおこぼれがもらえるので
そこら辺りは妖精討伐にフレ同士の互助関係が成立するワケで。

この、妖精は2時間以内に倒されるということを考えると
フレに湧いた妖精も含めて1時間に1回ぐらいのチェックでだいたいカバーできる、
というのが自分の感覚。

ところがどっこい、この7月から出現する妖精は、
ごくたまに覚醒して一気に強くなる。
でも強くなるのは問題じゃなく、問題は30分で逃亡する点。
それでいて報酬はおいしいから、フレも競うように援護攻撃を入れてくる。
それはもう30分どころか2分~5分で蒸発も当たり前に起こる有様。
これはつまりフレ湧いた覚醒のおこぼれを貰おうと思ったら
10分置きぐらいのまめなチェックが必要になってくるという忙しいことに。
これはもうちょっとした息抜きとかいうレベルじゃない。


そしてもう一つ。
それが新たに導入された、限界突破というシステム。
カードにはレベルが設定されてて、他のカードを合成することで
レベルがあがると共に能力値もあがり、レベルがあがればあがるほど強くなるので
コストパフォーマンスも良くなる。
初期は弱いカードでもレベルを上げれば強くなるということです。
で、カードのレベルは必ず1から始まって上限は30~45ぐらい。

そこにきて限界突破という、“同じカードを合成することでレベル上限をあげる”
というシステム。
これがまたバランス崩壊するほどのシステムで、
カード1枚につきLv10上限がアップし、それも4~6段階、
つまりLv70~100ぐらいまであげられる、すわなちほぼ倍。
今までのカードがさらに倍ぐらい強くなるワケですよ。

ここで問題点1。
この限界突破には“同じカードを合成する”ことが条件なので、
もともと強いレア(スーパーレア以上、以下SR)なカードは
そもそもそんなカード自体がダブることが滅多にないので
(ガチャで諭吉束積めばそこそこ可能?確率的に凄いことになるだろうけど)
よっぽどな課金者でない限りSRが非常に限界突破しにくく、
しかも4枚5枚とかダブらせるのにどれだけ諭吉積めっていう話ですよ。
一方でレア度の低いカードの方はSRに比べ圧倒的にダブりやすく、
限界突破によりSRより強くなるというが逆転現象が起こる。

つまり、これまでレアで強くて価値のあったSR群が、
今後はダブらないと相対的に弱くなり価値が薄まった。
ゲームバランスに加えて価値観の崩壊。

そして問題点2。
限界突破でバランス崩壊とはいうものの、あがるのはレベル上限だけで、
あらたな上限まではまたカードを合成してレベルをあげないといけない。
しかし、レベルが高くなればなるほど合成に必要なカード(以下餌)が
指数関数的に多くなり、餌不足が深刻になる。
ここで、やはり強いのはより課金している人。
ガチャを回せばSRは当たらずとも優良な餌は手に入るワケで、
限界突破後の成長もさせやすい。
しかし無課金・微課金には限界突破させるためのダブリカードも無ければ餌もない。

「無課金でも遊べるよ」
とはいっても、やはり課金者が強いのは当然だけど、
今回の限界突破によりさらに格差が大きく広がる結果に。


そんなバランス崩壊・価値観崩壊・課金重視な
超斜め上アップデートに、引退者も多くない模様。

かくいう自分も、さすがに当初のゲーム感と違いすぎて
やめようと思いつつも、
一応8月配信予定のストーリー終盤までは我慢しようかなと。



↓参考(ロケットニュース)

http://rocketnews24.com/2012/07/18/231019/

ちなみに「無課金でも十分遊べる」というのは
たいてい先行配信されたiPhoneユーザーの言で、
Android版が配信される以前に壊れたカードを何枚も無料配布してるわ
無料ガチャ券を何十枚と配ってるわで初期優遇度が違いすぎるので、
Android版から始めた人にとっては
「無課金で遊べないこともないけど、さすがにマゾい」
なのが正解。